アンサンブルをより良くする為には、個々の音程やタイミング、音量のバランスなどいろいろなことに気を付けていかなければなりませんが、そのそれぞれについてもっと楽しく練習できるよう な曲があれば...というコンセプトで作ったのがこの練習曲集です。 全10曲から成るこの曲は、各曲に表題が付いていると同時に、それぞれ一つの課題に基づいて練習できる曲となっています。 基本的にはフルート4本という編成ですが、各パートを複数にして大人数による合奏も可能です。サロンコンサートやアンサンブルコンテストの自由曲としても“映える”曲が集まっております。 第7番「脱出」 目まぐるしく拍子の変わる3部形式の曲で、ビート感覚を合わせていくための練習曲です。全体的に常に危機感の伴うような曲想、そして16分の7拍子で統一された中間部では、まるで迷路に迷い込んでしまったしまったような雰囲気を醸し出しています。 （難易度　中級〜上級）（演奏時間　約3分半） 第8番「遠い昔の思い出」 ロング・トーンをテーマとした珍しい練習曲です。4分の5拍子のリズムに乗って、一つの長い音が、伴奏のコードによっていろいろな色彩に変化していく曲です。 そして最後の音は切り際を揃える必要はなく、個々の息の長さを競って楽しむようになっています。 （難易度　中級）（演奏時間　約3分） 第9番「永遠の別れ」 著名な作曲家達が交響曲を第9番まで書き上げてからこの世を去った事に由来してつけたタイトルの曲です。もの哀しいメインテーマが1st.から4th.フルートへと調性や形を変えながら順に移って行きますが、各ソロ奏者はこのメロディーを“心を込めて歌う”と同時に、他の奏者はそれを“引き立てる”為の練習曲です。 （難易度　中級）（演奏時間　約3分） 第10番「ハッピーエンド」 各奏者がダブル・タンギングを同時に、そして明確に発音する為の練習曲です。無理のないテンポで、そしてこの練習曲集を締めくくるに相応しくハッピーな気分で華やかに盛り上げていきます。 （難易度　上級）（演奏時間　約2分半） 参考Youtube動画 第7番https://youtu.be/JulJFn8m7Jc 第8番https://youtu.be/gwjKjVpmBkI 第9番https://youtu.be/ohY7jCB5WZc 第10番https://youtu.be/8q95kBDXslM ［商品内訳］ スコア　22ページ×1部 パート譜　 6ページ×4部 解説　2ページ×1部 合計　48ページ（PDFファイル） ※表紙はダウンロード書類には含まれません。